「ロックアウト」は本当に脱獄不能なのか!?

リュック・ベッソンがプロデュースしたことで話題となった映画「ロックアウト」を徹底的に解明!

コールドスリープ

映画「ロックアウト」では囚人たちを宇宙空間にある刑務所「MS-1」に収監しそこで「コールドスリープ」させることにより脱獄不可能な要塞のような刑務所を作り上げていました。主人公の相棒・メースはコールドスリープの影響で認知症になってしまったわけですが、実際に人体への影響はどうなのか、そもそもSFの世界だけのものなのかなど、あらゆる疑問を調べてみました。

洋画三昧

コールドスリープとは

コールドスリープとはSF作品によく用いられる手法で、人体を低温状態に保つことで、宇宙空間の長い移動時間中に搭乗員が老化するのを防いだり、不治の病を患った人がその病気が治る薬が開発されるまで待つため(未来へのタイムトラベル)に使われたりする技術です。将来、惑星間の有人移動が可能になったとしても地球と火星の間ですら片道に数ヶ月を要するなど、長期に及んでしまいます。その間の搭乗員の食料、酸素といった生命維持系、健康・体力の維持や退屈しのぎなどに使う施設、生活空間など、生活に要するものを少なく抑えることができれば宇宙船の質量を減らすことができ、その分だけ燃料を減らすことができ、備蓄スペースを別のことに利用できるようになります。また、移動時間が数十年やそれ以上にも及ぶと、人間の寿命との兼ね合いが出てきます。このような点から、コールドスリープが選択されます。

問題点

コールドスリープの問題点として、次のようなものがあげられます。

現在の技術

コールドスリープ実現に向けて、現在様々な技術が開発されたり実験されたりしています。

精子の冷凍保存

精子バンクとして、ドナーから採取した精子を格納保存する技術が実用化されています。不妊治療や同性愛者向けに提供されています。採取された精子は、0.4~1.0mlほどの小さなガラス瓶やストロー容器に入れ、液体窒素で凍結し保存します。保存期限はなく、20年以上経った精子を使って健康な子供が生まれた例もあるそうです。

人体冷凍保存サービス

日本では行なわれていませんが、「クライオニクス」とよばれるサービスが存在します。死んだ直後の人体を冷凍保存し、医療技術の発展した未来に復活の望みを託すというサービスです。ですが、先ほどあげた問題点のように、冷凍時や解凍時の細胞破壊を克服する技術がまだないことや、既に破壊された細胞の復元は難しいことから、実際には復活できないのではないかという意見が多く出ています。また、このサービスはコールドスリープとは違って、亡くなった人の体が対症になっています。

クローンの作製

2008年に理化学研究所の若山照彦さんらのチームが、死後16年間冷凍保存されていたマウスからクローンマウスを作り出すことに成功しました。これにより、理論的には冷凍保存された人の遺体からもクローン人間を作ることが可能となりました。また。この技術で、マンモスなどの絶滅動物の凍結死体からクローンを作れるかもしれないと期待されています。

実際にあった!?コールドスリープ

日本での例

2006年12月、六甲山中で遭難した35歳の男性が24日後に発見されました。彼は極度の低体温症ではありましたが、生きていました。遭難2日後の10月9日に意識を失い、発見されるまでの20日以上の期間食べ物どころか水さえも飲んでいなかったそうです。発見された際、男性の体温は22度で大半の臓器が停止状態にあったのですが、後遺症も残さず回復したのだそうです。このとき彼は一時的な「冬眠」状態にあったのではないかといわれています。

スウェーデンでの例

2012年2月、スウェーデン北部のウーメオ近くの林道で雪に埋もれた一台の車が発見されました。中には42歳の男性が乗っており、なんと約2ヶ月間を車の中で過ごしていたというのです。食料や水はなく、男性は雪を食べて凌いでいたと話しています。発見時には大変衰弱していましたが、命に別状はなく現在は回復しているそうです。この男性も、発見時の体温が31度と低体温で、冬眠状態に陥ったことにより、体力を消耗せず生存できたのではないかといわれています。

コールドスリープを扱った作品

小説

映画

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遠い未来のコールドスリープ

21世紀になったら、車が空を飛び、ドラえもんが各家庭に一台いて、掃除や食事の準備はロボットがして、宇宙旅行に行って…そんな未来になっているんだと思っていました。21世紀も10年以上経ってますが、中々そううまくはいきませんね。実現しているのはお掃除ロボットぐらいのものでしょうか。コールドスリープもそんな未来の技術として、SF作品などでよく見られます。主に医療の面で活躍しそうな技術なので、早く発展してくれたらいいなーと思います。今現在のところ、ステップ1・凍らせるはクリア、ステップ2・保存するもクリア、ステップ3・解凍するがまだクリアできていないみたいですね。冷凍食品の解凍みたいに、冷蔵庫に移して自然解凍とか、電子レンジでチンとか、湯銭するとかいくらでも方法はありそうですけどね。人間は繊細で面倒くさい生物なんですね。コールドスリープを扱った作品で印象的なのはやはり大好きな「ブラック・ジャック」です。不治の病をもつ男が病院で出会った女に恋をし結婚しますが、男の病気を治す技術がないため、ブラック・ジャックがコールドスリープを提案するという物語です。どんどん老化しながら夫を待たなければならない妻のために、ブラック・ジャックがコールドスリープを二つ用意してくれていた、という感動の物語です。未来への希望を感じさせるとてもいい話でした。ロボット掃除機が開発されたのですから、そのうちきっとコールドスリープも実現されるでしょう。未来が楽しみです。

秋の夜長に脱獄モノ